ノラ猫避妊去勢活動

当院はノラ猫の避妊去勢活動、通称TNR活動に取り組んでおります。
TNRとは、Trap Neuter Return の頭文字をとった略称です。
つまり捕まえて、避妊去勢をして、元の場所に戻すという意味になります。

TNRとは

 

TNRはなぜ必要?

猫の繁殖力は凄まじく、1年に2~3回、1回に平均4~5頭出産します。
その子供が6ヶ月もすれば新たな世代を産めるようになるので、鼠算ならぬ猫算方式でどんどん増えていきます。

日本では年間約8万頭の猫が殺処分されており、その6割が子猫です。
動物愛護法の改正や動物愛護団体の活動、社会的関心の高まりを背景に、その頭数は減少傾向ではありますが、まだまだたくさんの猫が殺処分されているのが現状です。

また、積雪量の多い寒冷地域は、寒さを凌げないノラ猫にとって生きるにはあまりに過酷な環境です。
そのため、ノラ猫の数もあまり多くはないですが、それは春から秋にかけて生まれた猫たちの多くが厳しい冬を乗り越えることができずに命を落としているからです。
寒さに倒れるのは幼い命からです。
凍えて死ぬために生まれてくる命があって良いのでしょうか?

そんな不幸な命をこれ以上増やさない為に、寒冷地域においてもTNRは必要不可欠だと考えております。

我々にとって身近な小さな命について、一緒に考えてみませんか?
そのための第一歩として、まずはご相談ください。

さくらねこ前線北上中

 

TNRで必ず必要なこと

避妊去勢をしたノラ猫には 、耳の先端をV字にカットし、これ以上殖えないこと、一代限りの命であることの証とします。
また、そのような目印を付けることによって、再度避妊去勢のために捕獲されて麻酔をかけられてしまう心配をなくすことができます。
そんなさくらの花びらの形のような耳をもつ猫はさくら猫と呼ばれています。

当院でも、ノラ猫の避妊去勢においては 耳のV字カットを必須条件にさせていただいております。
耳カットは麻酔中に行うため、痛みはほとんどありません。

さくら猫はその地域の人々に愛されている地域猫です。
もしどこかでさくら猫を見かけた時には、ぜひ優しく接してあげてください。

さくら耳

 

どうぶつ基金